昨年出版された自己啓発本の中で一番話題性があったと言っても良い「メモの魔力」/前田裕二 著。
情報番組で見かけたのがきっかけで気になっていたので先日購入し読み終えたので感想などを書こうと思う。
「メモの魔力」の魅力
まずこの本はざっくり言うと、メモをとることで自分を成長させたり仕事に生かしたりできますよという内容だ。
とくに仕事でアイデアを出さなければならない人にとってはとても参考になる本だと感じた。
逆に、ただ与えられたことをひたすら淡々とこなす仕事をしている人には、ぱっとしない部分もあるがこの本は隙を生じさせない二段構え。
自己分析をすることで自分のやりたいことや向いていることを探す時にもこの本はとても参考になる。
メモの取り方も詳しく解説されていて、著者のメモも写真で例として紹介されているので視覚的にもわかりやすく文章自体もとてもかみ砕いて書いてあり難しい文章が苦手な人でも読める。
僕は自己啓発本は普段ほとんど読まないのだが、どうしてこの本はこんなに売れているんだろうという疑問を解消すべく購入した。
書いている内容がわかりやすいというのは勿論だが、何よりも著者の熱量に僕は圧倒された。
夢を持って人生に前向き歩んでいる著者の熱が読んでいる側にも文章を通してひしひしと伝わってくる。
こういうポジティブなエネルギーに触れるだけでも、モチーベーションを上げる効果があると僕は思う。
僕が自己啓発本をあまり読まないのにはいくつか理由があるのだが、その中でも一番の理由は、自己啓発本に対する胡散臭さだ。
言い方はよろしくないが、宗教の勧誘を受けている気分になる。
本のいたるところに、著者の別の書籍やホームページ、メルマガ、セミナーのことが書かれていて、それに誘導されている気分になるのだ。
これに関しては色々な意見があると思うし、セミナーに行くのは悪いことだとは思っていない。
ただ一つ言えることは、いくら本を読んだりセミナーに行っても自分のために具体的な何かを実行しなければ全く意味がないのだ。
本を読むだけで、セミナーに参加するだけでは何も変わらない。そこから得たものを自分の人生にどう生かすのかを考えて何かを実行しないことには何も変わらない。
自己啓発本をたくさん読めば身に付くと勘違いしている人は多いと思う。
少し脱線してしまったが、「メモの魔力」にはそういう胡散臭さを感じなかった。
自分もこれで成功したから他の人にも教えて幸せを共有したいという純粋な気持ちが、押し付けがましくなく書かれているところにとても好感を持てた。
「メモの魔力」で紹介されている文具
本の中では、メモをとる道具についても紹介されている。
僕は文具が大好きなのでここも関心を持って見ていた。
ノートは定番ではあるがモレスキンのハードカバーノートが紹介されていた。
モレスキンのノートは文具系の雑誌には必ずと言っていいほど紹介されている有名なノート。
良い文具を持つと意識が変わるというのは僕も身をもって感じていることだが、モレスキンのノートには少しだけ欠点がある。
一つは値段が高すぎるということ。
これは継続していくのが前提だと書く量にもよるが維持費がかなりかかる。
もう一つは、油性ペンだと裏抜けしやすいということ。
その欠点を補うべく僕がおすすめするノートは、アピカのプレミアムCDノート。
書き心地にもこだわった上質なノート。
普通のノートに比べればやや値段は高いが、ページ数も多いのでそこまで高いとは感じない。
僕はジェットストリームでがしがし書いているが裏抜けもしないしとても気に入っている。
それと意外かもしれないが、ダイソーのハードカバーノートはかなりクオリティが高い。
ハードカバーの質はモレスキンに比べると劣るが、中身の紙は裏抜けしにくく、ここ数年のダイソーの文具ランキング(ゆゆ調べ)では間違いなく上位に入っている。
今も売ってるかなー。
他にはロルバーンのメモ帳も紹介されていた。
僕もロルバーン好き。
見た目がとにかくオシャレ。
ロルバーンのを取り扱っているデルフォニックスという文具・雑貨メーカーのものはデザインがシンプルかつオシャレなので好んで買っている。
先ほど紹介したアピカのノートはハードカバーではないので、ブックカバーを付けて使用している。
ノートのデザインがあまり好きでない時はブックカバーをつけることで好みの見た目になるし(重要)、耐久性も上がるのでおすすめだ。
「メモの魔力」をどう生かすか
僕自身、会社で企画書を出したり、アイデアを出さなければならない場面はほとんどない。
「メモの魔力」を仕事に生かせるか、と言われたら少し難しいなというのが正直なところ。
では何に生かすか。
答えは、趣味。
僕は趣味で小説や詩を書いているのだが、小説のアイデア出しには「メモの魔力」で紹介されているメモの取り方は非常に有効的だと感じた。
そして今はお金のために仕事をして、自分のために小説を書いているのだが、文章を書くことでお金も稼げるようになりたいという願望を叶えるために、付録として掲載されている自己分析1000問にまず挑戦して自分自身の本当にやりたいこと、やりがいを感じること、適性などを書き出し、これからどうするのか、何をしたらいいのかを具体的に実行していこうと思う。