「人たらしのブラック心理術」の感想。人に好かれるためのポイントとは?

書籍

もっと人に好かれたい。もっと恋がしたい。恋人がほしい。

人が人に対する欲望はいつの日も尽きることはない。

 

今日は「人たらしのブラック心理術」という本を読んでみたので感想を。

 

まず、筆者である内藤誼人さんも冒頭で語っている通り、「人たらし」というのは悪いイメージがあるかもしれないが、この本に書かれていることは、悪意をもって嘘を吐いたり騙したりということではない。

「人たらし」に加え「ブラック」というワードがつけられているが、むしろ内容はホワイトだ。

 

具体的なことを書くとネタバレだなんだと言われても困るので全体的な感想のみを書く。

この本は心理学の実験やデータに基づいた、人に好かれやすい人の特徴をシーン別に解説している。

それに加え、人に良い印象を与えるための時期なども書かれている。

 

全体的には仕事上の関係について多く解説されていて、「女たらし」の本を探している人は回れ右をしたほうがいいかなと感じた。

 

この本に書かれていることはたしかにそうだな、と思うことも多かったが、これは自分がやると不自然だなと思うこともあり、そのままパクればいいというわけではなさそうだ。

筆者も文中に、ここに書かれていることは統計的なデータや筆者の意見であって、よりレベルアップするには自分の経験に基づいたデータをとっていくことだ、という風なことを述べている。

つまり、日頃どういったリアクションをとったら人に喜ばれたか、とか、その時の自分の体調、精神状態はどうだったか、ということをメモしてそれを統計し、自分なりの「人たらし」の方法を身につけることが一番大事ですよ、ということ。

 

この本を活用するならば、書かれていることをやってみて効果があるなと感じたり、結果が伴ったものはそのまま使えばよいし、全くもって見当違いだ!と憤慨したなら、どうしてそうなってしまったのかを考えることも必要だ。

 

僕の意見としては、ここに書かれていることは万人受けする方法であって、7〜8割ぐらいの人は狙い通りの反応をするが、意中の人を狙い撃ちするとなるとこの限りではないなと思う。

後半に、自己肯定感の低い人には逆のことをしたほうが効果的なこともある、と書かれている。

つまり相手によって使い分けができるようになれば、本物の「人たらし」と言っても良い、ということだ。

僕もかなりひねくれた性格のため、基本的に褒められてもその裏を考えてしまいがちだ。

八方美人だから誰にでも同じようなことを言っているんだろうな、とか、この間のことを引きずって機嫌取りをしているだけなんだろうな、とか・・・。

こういう性格の人間は、誰にでも笑顔で優しい人間に対して(相手は何も悪くないのに)、無条件に苛立ったりする。

(なんて嫌な人間だろう)

 

まあ、こんな性格ゆえに、もう少し自分を変えないとまずいなという思いからこうした自己啓発本や心理学の本をたまに読んでは自分について分析している次第である。

 

仕事の人間関係で悩んでいる人。とくに上下関係でうまくいかない人にはこの本をおすすめしたいと思う。

ちなみに僕がこの本で一番印象に残ったのは、機嫌の悪い相手からは、さっさと逃げる、の項目だった。

 

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